翡翠(ひすい)という名前は、誰もが一度は耳にしたことがあると思います。
上品なグリーンの色合いが特徴的な天然石です。
翡翠は古くからアジア各地で大切に扱われてきた宝珠のひとつ。
現在では主にミャンマーで多く産出されています。
日本の国石でもあるこの翡翠は、
新潟や長野など、糸魚川流域でも多く見られ、
糸魚川翡翠としてとても人気がありますが、
今では品質の高い糸魚川翡翠はなかなかお目にかかれません。
天然石の分野として、
翡翠は今まで比較的ポピュラーな天然石ですが、
最近は流通が滞っています。
一大産地であるミャンマーではまだまだ採掘されているようですが、
加工地である中国との関係が良好ではないから、という噂があります。
もちろん中国でも人気の高い翡翠ですから、
その隣の日本にはなかなか入ってきませんよね。
翡翠と呼ばれている石にはいくつかあります。
特に大きく分けると2種類。
硬玉(ジェダイト)と軟玉(ネフライト)です。
どちらも綺麗な緑色ですが、
希少価値が高いはジェダイトの方です。
そのため、一般的に翡翠といえば、このジェダイトを指すことがほとんどです。
宝石質の翡翠は、透き通るような発色の良いグリーンをしていて、とても希少です。
ネフライトもまた綺麗な天然石ですが、
その名の通りジェダイトに比べ硬度が低いため、
ネフライトはジェダイトにくらべ、艶がどことなくふんわりしています。
どちらもステキな天然石ですが、
本翡翠がほしい方はジェダイトでお探しくださいね♪
その他、流通名「俗名」としての翡翠もたくさんありますが、
どれも翡翠ではありません。
翡翠は時々「ジェード」と言う名でも流通することがありますが、
例えば…
チャイナ翡翠(ジェード)
インド翡翠(アベンチュリン、クォーツァイト)
ニュージェード
などなど…様々です。
なぜそんなに間際らしいのか…
それは、翡翠らしき名前をつけることによって需要が高まるからですね。
パワーストーンとしての翡翠は、
中国では五徳(仁・義・礼・智・信)を授けてくれる石としてとても大事にされてきました。
知恵を授かりリーダーシップ力を向上させるというような効果があるといわれています。
翡翠はエメラルドと並ぶ5月の誕生石のひとつでもあります。