今回はアクアマリンについてのお話。
アクアマリンは誰もが知っているパワーストーンの定番!
パワーストーンだけでなく、宝石としても有名です。
3月の誕生石として、という理由ももちろんありますが、
やはり人気はあの色味でしょう。
アクアマリンはその美しいライトなアクアブルーが美しい天然石。
濃すぎず、淡すぎないその水色が、優しさ、上品さを兼ねそろえているからだと思います。
アクアマリンは、世界各地で産出されます。
分類としては主に2通りあります。
「宝石向け」と「天然石(パワーストーン)向け」と言ったところでしょうか。
宝石向けは、一般的に透明度が高いアクアマリン。
宝石加工することによって、その透明度が際立つものです。
宝石向けのアクアマリンの産地は、主にパキスタンやマダガスカル。
この2つの産地のアクアマリンは、品質が良く、透明度が高いものが多いため、宝石としての輝きを生み出すことができます。
ですが、近年この2産地共に産出量が少しずつ減っているので要チェックです。
※写真はパキスタン産アクアマリン
パキスタン産のアクアマリン、当店では主に原石や結晶をペンダントにしたものをご提供しています。
ライトな水色で、透き通るみずみずしい透明感が美しいですね!
5年ほど前は、マダガスカル産のアクアマリンが人気を博しました。
マダガスカル産のアクアマリンはパキスタン産よりも発色が良く、
こちらも高品質なものになると高い透明度を持ちます。
パワーストーン向けにも一時期沢山流通しましたね!(今はあまり見かけなくなりましたが)
そうそう。
宝石として、大ブームを引き起こしたアクアマリンで忘れてはならないのが、通称「サンタマリアアクアマリン」。
ブラジル、サンタマリア鉱山にて産出されたアクアマリンのことです。
これの何がスゴイのか!?
サンタマリア産のアクアマリンは、「コレがアクアマリン?」というほど、深いブルーの発色を持ったアクアマリンです。
その色合いはロンドンブルートパーズにも似ていて、通常のアクアマリンの可愛さとは反対に、リッチでエレガント!
通常のアクアマリンが「夏」のイメージなら、サンタマリアアクアマリンは「冬」と言った感じ。
その美しさは世界中の宝石好きを魅了しました!
しかしながら、産出量が少なく、サンタマリア鉱山も既に閉山しているため、現在は入手困難なアクアマリンなのです。
そこで、サンタマリアアクアマリンに関しての小話。
サンタマリアアクアマリンは、その名の通り、ブラジル・サンタマリア鉱山でのみ産出されたアクアマリンですが、
他の産地でも、稀にサンタマリア産同様に発色の強いアクアマリンが産出されることもあります。
お店によっては、それら他産地のものをサンタマリアアクアマリンとして販売しているお店も沢山あります。
でも、その他産地で産出されたアクアマリンは正式にはサンタマリアアクアマリンとは呼びません!(だって「サンタマリア」ですから)
しかしながら、最近の石業界では、
「他産地でもサンタマリア産同様発色の濃いアクアマリンはサンタマリアアクアマリンと言おう!」的な風潮があります。
もし、あなたが本物のサンタマリアアクアマリンが欲しい場合には、
信頼できる老舗の宝石店などで尋ねてみるのをお勧めします。
少なくとも、パワーストーンの業界では「サンタマリア(産)アクアマリン」はない!と言い切ってもいいでしょう。
もちろん、「サンタマリア産でなくても、発色の強い深いブルーのアクアマリンが欲しい」という方にはお勧めですよ!
発色の強いアクアマリン自体が希少ですからね♪
パワーストーン(天然石)として流通しているアクアマリンについてですが、
現在はブラジル、南アフリカなどが一般的です。
これら産地は、どちらかといえば、ミルキーなアクアマリンが一般的。
ミルキーだけど、発色が良く、映える水色が可愛いアクアマリンです。
「透明度が低いから高品質ではない」ということは一概には言えません。
ブラジル産や、近年産出量が減ったナイジェリア産のアクアマリンなどの一部では、
濃いめのブルーのアクアマリンも産出されています。
そういうのはお勧めですね!
最近では、新疆ウイグル自治区(中国西部・タジキスタンやキルギスの方)産のアクアマリンも流通し始めました。
そんな、一言では語りつくせないアクアマリン。
どの産地のアクアマリンもそれぞれの良さがあります。
最初にお話したとおり、アクアマリンは世界各地で産出されているので、知名度が高いのだと思います。
アクアマリンの産地は日本にもありましたが、そのお話はまた今度。
そんな季節を問わない人気のアクアマリン。
定番であるが故に、私もお勧めしたい天然石のひとつです!
長文、失礼しました(汗