天然石好きの方からスピリチュアル好きまで、
日本でもとても人気の高い天然石「インカローズ」
最近、あちこちのショップで目にして、その価格に驚いた方も多いと思います。
数年前まではお手頃な価格で綺麗なインカローズが手に入りました。
それが今では、当時の5~10倍の価格になってしまっています。
その理由にはいくつかの要因があるとされています。
■産出量の激減
天然石はどの石も「限りある資源」です。
インカローズの主要産地はアルゼンチン、ペルーが有名ですね。
かわいいチェリーピンクのアルゼンチン産、
発色のよい濃い赤みが美しいペルー産。
どちらも人気です。
そのどちらの地域からもインカローズの産出量が激減しているとのことです。
特にグレード(品質)のよい、より赤みの強いインカローズがほとんど採れないそうです。
産出量が減るということは、市場価値が高騰するということ。
市場価格が上がれば、私たちの手元に来る際にはかなりのお値段がしてしまう、ということです(涙
■インカローズに注目する国が増えてきた。
もともと天然石アクセサリー自体はインドや中国でもありましたが、
日本がパワーストーンブームの火付け役といってもいいと思います。
しかし近年、天然石の需要が増えていく中で、特に中国が目をつけ始めました。
中国では神聖な石として翡翠(翡翠)が知られています。
「玉(ぎょく)」というのは一般的に翡翠をさし(実際にはネフライトですが)、大切にされている石です。
近年中国は経済発展が凄まじく、とても景気がよいです。
そんな中国でも、やはりパワーストーンとしての「縁起物」の需要がふえており、
そこに目をつけたひとつが「インカローズ」なのです。
中国では「赤」は縁起の良い色とされています。
中国4000年の歴史がある中国は、日本よりも宗教意識が強いのかも知れません。
発色の美しいインカローズは、またたくまに注目され、
市場のインカローズを大量に買いつけていきます。
日本もそれに負けまいと「競り合い」が始まります。
しかしながら、今の日本の景気から考えると、
中国の景気にはかなわず、
そのインカローズのほとんどが中国市場に流れてしまいます。
日本に持ってくるには、中国との競り合いで勝たなければいけません。
結果、その競り合いが価格を高騰させます。
今はインカローズのお話をしていますが、
実際にはインカローズだけのお話ではありません。
いろいろな石が同様の理由で高騰中(汗
では、いつが買い時?となると、
これからはもっと高騰すると考えられますので、
綺麗でお手頃なインカローズを見つけたら、そのときが買い時かも。
お店によってはオールドストック(価格高騰前に入荷したもの)も眠っているかもしれませんからね。
インカローズはこれからもっと入手困難になるのは、間違いないと思います。
もちろん、主要産地以外で大量に見つかれば別ですが。。。